2015年度 情報処理学会関西支部 定期講演会
『医学と情報処理技術』

2015年度 情報処理学会関西支部 定期講演会を下記の通り開催致します。
 

情報処理技術は世の中の様々な分野で応用されています。しかし、すべての応用が容易に進んでいるわけではありません。特に、健康や命に係わる医療の分野への応用は慎重な心配りが必要で、医療の分野特有の問題点もあります。しかし、それらを克服することで人々の生活や生命へ貢献できるものとなるのです。
 

本講演会では、この分野の第一線で御活躍の講師3名をお招きし、それぞれの研究トピックを中心に、情報処理を応用した医療の進歩を、一般向けにわかりやすくお話して頂きます。

情報処理学会関西支部 支部長 安本 慶一

情報処理学会関西支部 定期講演会 概要

日時 2015年11月7日(土) 13:00〜16:35(受付開始 12:40〜)
場所

大阪市立大学学術情報総合センター 1F文化交流室(杉本キャンパス内)
大阪市住吉区杉本町3-3-138 [MAP] ※キャンパスマップ中ほど11番の建物

最寄り駅1:JR阪和線「杉本町(大阪市立大学前)駅」下車、東口すぐ
最寄り駅2:地下鉄御堂筋線「あびこ駅」下車、4号出口より南西へ徒歩約15分
テーマ 『医学と情報処理技術』
プログラム
12:40〜
受付開始
13:00-13:05
オープニング
13:05-14:05

セッション1

すべてが変わった医療における診断と治療
−医工情報連携による素晴らしい成果−

大阪大学
大学院医学系研究科
運動器バイオマテリアル学寄附講座
教授 菅本 一臣

菅本 一臣

整形外科医の治療目的は痛みがなくかつ動きが正常な関節を得ることであるが、これまで動きを評価できるシステムが存在しなかった。 (生体内3次元動態解析手法の確立)
皮膚上から関節の3次元的な動きを知ることは不可能である。これは解析できる手法がなかったためである。手法を開発するには当然医師だけで可能なはずがなく、ここに医工および産学連携の必要性があった。我々の研究室では18年前からその研究をスタートしたが、最終的に2種類の解析システムを開発できた。

  • i)2D-3Dレジストレーション法
    その一つはX線イメージ画像を用いたものである。
  • ii)ボリュームレジストレーション法

    もう一つはCTまたはMRIを用いる方法である。

    基本的に以上の2種類の方法を確立したが、その組み合わせまた応用により様々な方面に有用となることが明らかとなった。そのいくつかをここでご紹介させて頂く。

1)人工関節術後3次元動態解析、2)次世代人工関節の開発、3)骨関節の形態評価、4)教育、5)健康、リハビリ機器開発、6)ロボット産業、7)歯科領域
14:05-14:15
休憩
14:15-15:15

セッション2

リハビリテーションにおける医工連携の実際

大阪市立大学医学部附属病院
リハビリテーション部
理学療法士 加藤 良一

加藤 良一

リハビリテーションの語源はラテン語で、re(再び)+habilis(適した)、「本来あるべき状態への回復」などの意味を持ち、心身に障害を負った方の日常生活活動動作(ADL)や生活の質(QOL)の改善を図る。そのために臨床では立ち方や歩き方などパフォーマンスを評価することで、問題点の抽出や治療の効果判定を行っている。しかし医療従事者の経験に基づいて主観的に行われることが多く、定量的かつ客観的な評価が必要とされている。従来の機器は高価かつ場所が限定されてしまう問題を抱えていた。そこで我々はwearable加速度計を用いて歩行評価システムの確立を試み、臨床的有用性を確認できた。これは医療者だけでは困難であり、工学部の先生の協力なくしては不可能なものであった。リハビリテーション現場における医工連携の実際をご紹介したい。

15:15-15:25
休憩
15:25-16:25

セッション3

医療現場での情報処理技術
−角速度計を用いたナビゲーション−

バイオメット・ジャパン
プロダクトマーケティング部
プロダクトマネージャー 内野 剛

内野 剛

人工膝関節置換術(TKA)は変形性膝関節症や関節リウマチ等に対する手術療法として広く行われている。本邦においては年間8万件に達しようといている。インプラントの設置角度がTKAの長期成績へ影響すると考えられている。この設置角度に関する手術手技の問題点を解決するためにコンピューター支援手技(CAS)が導入され、インプラントの設置角度のエラーが減少した報告は多いが、その反面高価である、関節外マーカー設置の侵襲などの欠点もある。それらの欠点を解決すべく導入された加速度計ベースのポータブルナビゲーション “KneeAlign2”について、その詳細、実際の臨床現場での使用方法、その臨床成績等を紹介する。

16:25-16:35
クロージング
参加費
<会 員>
無料
<非会員>
1,000円

※参加費は当日受付で現金にて徴収させて頂きます。お釣りの無いようご準備下さい。その場で領収書を発行致します。

※情報処理学会、電気学会、照明学会、電子情報通信学会、映像情報メディア学会の個人会員(正会員と学生会員)の方は会員価格でご参加頂けます。
また、情報処理学会に限り、入会申請中の方も会員価格でご参加頂けます。後日、入会確認をさせて頂く場合がございますので、お早めにお手続き下さい。
情報処理学会への入会はこちら

情報処理学会関西支部に所属する賛助会員も、正会員価格でご参加頂けます。
関西支部所属の賛助会員かどうかはこちらよりご確認頂けます。

定員 60名
申込方法 参加ご希望の方は、下記【個人情報の取り扱いについて】をお読み頂き同意の上、申込ボタンから必要事項を記入してお申し込み下さい。

【個人情報の取り扱いについて】

情報処理学会関西支部は、情報処理学会プライバシーポリシーに基づき個人情報の適正な取り扱いに努めております。
本申し込みにてご提供頂きました個人情報は、2015年度関西支部定期講演会の運営の目的(参加者名簿の作成、諸連絡のお知らせ等)にのみ利用致します。ご本人の了解なしに第三者へ提供したり、預託することはございません。
上記の個人情報の取り扱いに同意の上、お申し込み下さいますようお願い致します。
なお、情報処理学会の個人情報取扱につきましては下記アドレスのWebページをご覧下さい。
http://www.ipsj.or.jp/privacypolicy.html

申し込みフォームへ

Web申込受付は締切りましたが、当日申込も受け付けますので、
参加ご希望の方は直接会場までお越し下さい。


 

※お申し込み後、一両日中に申込受付完了のメールが送付されます。このメールを以って、正式な参加ご登録となります。 お申し込み頂いたにも関わらず、数日経っても申込受付完了のメールが届かない場合は、申込が完了していない可能性もございますので、お手数ですが事務局までお申し出下さい。

申込締切 定員に達し次第終了
注意

※会場までのお越しは公共の交通機関をご利用下さい。

※会場ではインターネットへの接続環境はご用意しておりませんので、必要な場合、各自でご用意下さい。

問合せ先

情報処理学会関西支部 事務局/担当:小見山
(公益財団法人 京都高度技術研究所 内)
TEL:075-315-9014
E-mail:jimu@kansai.ipsj.or.jp

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